【成績上げるなら勉強を教えない】過ぎたるは猶及ばざるが如し
2022/10/19
過ぎたるは猶及ばざるが如し
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僕の考えの前に少し紹介したいお話があります。
デンマークの哲学者キルケゴールの「野鴨の哲学」というお話です。
ジーランドの湖に一人の善良な老人が住んでいた。
老人は毎年遠くから飛んでくる野鴨たちに、美味しい餌を与えていた。
野鴨たちにとって、美味しい餌もあり景色もいい。
この湖で過ごす季節は、豊かで健康的で恵まれたものだった。
しかし本来、野生の鴨は渡り鳥だから、ひとつの湖に住みつくことはない。
ある季節を過ごしたあとは、餌を求めて次の湖に飛び立つ習性がある。
ところが鴨たちは、だんだんと考え始めた。
こんなに景色が良くて、こんなに美味しい餌があるのに、何も大変な苦労をして餌を求めて次の湖に飛び立つことはないのではないか。
いっそのことこの湖に住みついてしまえば、毎日が豊かで楽しく健康的で、恵まれているではないかと。
そんなことで、この鴨たちはジーランドの湖に住みつき、羽ばたくことはなかった。
それからの野鴨の生活は、なるほど確かに恵まれていた。
そんなある日、野生の鴨たちに重大な出来事が起きた。
おいしい餌を用意してくれていた老人がとうとう死んでしまったのだ。
明日からの食べるものがなくなった。
野鴨たちは次の湖へ餌を求めて飛び立とうとする。
しかし、どうしたことか、数千キロも飛べるはずの羽の力がまったく無くなって、飛ぶことはおろか駆けることさえも、ろくにできなくなっていた。
さらに不運は続く。
近くにあった高い山からの雪解けの激流が湖に流れ込んできた。
他の鳥や、動物たちはとびたったり丘に駆け上がったりして激流を避けたものの、
醜く太ってしまったかつての野鴨たちは、なすすべもなく激流に押し流されてしまった。
【得るものを変えたいなら、与えるものを変える】
これは真実だと思う。
優しさのあまり、沢山を与えすぎると返って相手のためになっていない事って現実社会で沢山あると思うんです…
例えば、、、
元気に育ってくれ〜と願って植物に沢山の水を与えて枯れさせてしまったり、
餓死寸前の動物を拾い、食べ物を与えすぎて、野生に返した際に
その動物が自力で餌を取ることが出来なくなってしまったり、
体も一緒で栄養分を与え過ぎてしまうと、肥満になってしまいますよね。
教育に置き換えると、
子供になんでもかんでも与えすぎて育ててしまうと自立する力がなくなってしまいます。
勉強も共通するところがあると思う。
分からない問題を全て1から教えると、分からない問題と出会した時にどのように対処すれば良いのか分からなくなる。
なので、僕は生徒が質問にきた際は
どこまで理解できていて、どの過程で分からなくなったのか
をしっかり聞いて
どういう考え方をすれば正解に辿り着けるのか
を、指導するようにしています(^-^)
なぜなら、解説は問題集の答えに載っていますが
考え方は解説には載っていません。
過ぎたるは猶及ばざるが如し
この言葉を胸に、愛のある指導をしていきます(^-^)
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